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国際バカロレア(IB)について  その②(詳細編)

2017年01月05日
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国際バカロレア(IB)について  その②(詳細編)

 

Q1 国際バカロレア(IB)の誕生の背景は?

A  1968年にスイスのジュネーブで生まれました。ジュネーブには多くの国際機関が集まり、いろいろな国の子どもが学校で学んでいましたが、大学受験になると各国の制度はバラバラで、学校としても1クラスに20カ国の子どもがいた場合、どうやって入試準備をしたらいいのか困ってしまいました。そこで、「世界共通の成績証明書」を作ろうという動きが出てきたのです。

また、当時の欧州では、第2次世界大戦で2つに分裂した反省を踏まえ、一国主義の教育から世界平和の教育に軸足を移そうという考え方がありました。その考え方が国際バカロレア(IB)の理念に反映されています。

 

 Q2 国際バカロレア(IB)の理念は?

A  国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心・知識・思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。

この目的のため、IBは、学校や政府・国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。

IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にも、それぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。

 

Q3 国際バカロレア(IB)の目標は?

A  すべてのIBプログラムは、国際的な視野をもつ人間の育成を目指しています。人類に共通する人間らしさと地球を共に守る責任を認識し、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する人間を育てます。

IBの学習者として、私たちは次の目標(学習者像)に向かって努力します。

① 探求する人           ⑥ 心を開く人

② 知識のある人          ⑦ 思いやりのある人

③ 考える人            ⑧ 挑戦する人

④ コミュニケーションができる人  ⑨ バランスのとれた人

⑤ 信念をもつ人          ⑩ 振り返りのできる人

 

Q4 国際バカロレア(IB)のプログラムは?

A  学び方も教え方も全く異なる4つのプログラムがあります。

① PYP(プライマリー・イアーズ・プログラム):3~12歳の小学校コース

② MYP(ミドル・イアーズ・プログラム):11~16歳の中学校コース

③ DP(ディプロマ・プログラム):16~19歳の高校生の大学入試コース

④ CP(キャリア関連プログラム):専門学校や社会に出て行くためのコース

 

Q5 国際バカロレア(IB)について、文部科学省の見解は?

A 文部科学省では、グローバル人材育成の観点から、我が国における国際バカロレア(IB)の普及・拡大を推進しています。

文部科学省は、2020年の大学入試センター試験の改革を機に、2018年までには国際バカロレア認定の高校を、現在の35校から200校まで増やすという意欲的な施策を推進中です。

また、英語だけではなく日本語の授業も可能になりました。入試にIBの成績を導入する大学も着実に増えています。